運行管理者試験は運行管理者になる方法のひとつ
運行管理者試験とは、事業用自動車の運行の安全に関する実務経験がない方が運行管理者になる資格を得るための試験です。
公益財団法人 運行管理者試験センターが実施しています。1年に2回、8月頃と3月頃に実施されます。試験期間は約1カ月です。
運行管理者試験には、旅客と貨物の2種類があります。
2021年度(令和3年度)以降の運行管理者試験はCBT試験で行なわれることになりました。
筆記試験は行なわれません。
CBT試験については、『運行管理者試験のCBT試験について』をご覧ください。
2023年度(令和5年度)第1回運行管理者試験日程
CBT試験:2023年(令和5年)8月5日(土)~9月3日(日)
申請受付期間
新規受験
インターネット申請:2023年(令和5年)6月12日(月) 〜 7月12日(水)
再受験
インターネット申請:2023年(令和5年)6月12日(月) 〜 7月12日(水)
合格発表
2023年(令和5年)9月20日(水)(予定)
運行管理者試験の種類
運行管理者試験には、貨物と旅客の2種類があります。
受験申請できるのは1種類のみです。貨物と旅客を同時に申請することはできません。
貨物と旅客それぞれ、下に掲げる法令等(法令に基づく命令等を含みます)について行なわれます。
運行管理者試験の出題分野
貨物自動車運送事業法(貨物)・道路運送法(旅客)
貨物では貨物自動車運送事業法、旅客では道路運送法に関する問題が出題されます。
道路運送車両法
業務で使用する車両の安全に関わる内容について出題されます。
道路交通法
道路交通法のなかでも、運行管理に関連する部分、特に飲酒運転や過労運転に関する基準について出題される場合が多いです。
労働基準法
労働基準法のうち、運転を伴う労働に関する内容、特に連続運転時間や休憩時間、拘束時間についての問題がよく出題されます。
運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
運行管理者としての業務に関する内容について出題されます。
貨物試験の分野毎の出題数
出題分野 | 出題数 | |
(1) | 貨物自動車運送事業法関係 | 8 |
(2) | 道路運送車両法関係 | 4 |
(3) | 道路交通法関係 | 5 |
(4) | 労働基準法関係 | 6 |
(5) | その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 | 7 |
合計 | 30 |
旅客試験の分野毎の出題数
出題分野 | 出題数 | |
(1) | 道路運送法関係 | 8 |
(2) | 道路運送車両法関係 | 4 |
(3) | 道路交通法関係 | 5 |
(4) | 労働基準法関係 | 6 |
(5) | その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 | 7 |
合計 | 30 |
注意事項
- 法令等の改正があった場合は、法令等の改正施行後6カ月は改正部分を問う問題は出題されません。
運行管理者試験の合格基準(合格点)
運行管理者試験の合格基準(合格点)は貨物・旅客共に、次の①及び②を同時に満たす得点が必要です。
- ① 原則として、総得点が満点の60%(30問中18問)以上であること。
- ② 上表の(1)~(4)の出題分野ごとに正解が1問以上であり、(5)については正解が2問以上であること。
運行管理者試験の合格率
運行管理者試験を受験するための資格
運行管理者試験は誰でも受けられるというわけではありません。
運行管理者試験を受験するには、次のいずれかに該当することが必要です。
1. 実務経験1年以上
2. 基礎講習修了
3. 基礎講習修了予定
1.実務経験1年以上
試験日の前日において、次のいずれかの運行の管理に関し、1年以上の実務の経験を有する方。
- 自動車運送事業(貨物軽自動車運送事業を除きます。)の用に供する事業用自動車
- 特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車(緑色のナンバーの車)
2.基礎講習修了
国土交通大臣が認定する講習実施機関において、平成7年4月1日以降の貨物、旅客の試験の種類に応じた基礎講習を修了した方。
①貨物自動車運送事業輸送安全規則(「安全規則」と言います。)に基づき国土交通大臣から認定された講習実施機関で基礎講習を受講された方は、貨物試験の受験資格を得ます。
②旅客自動車運送事業運輸規則(「運輸規則」と言います。)に基づき国土交通大臣から認定された講習実施機関で基礎講習を受講された方は、旅客試験の受験資格を得ます。
3.基礎講習修了予定
国土交通大臣が認定する講習実施機関において、貨物、旅客の試験の種類に応じた基礎講習を受講予定の方(指定の期日までに基礎講習を修了予定の方)。
- 運行管理者試験の受験申請と基礎講習の受講申込みは別々の手続きが必要です。運行管理者試験の受験申請される方は、事前に国土交通大臣が認定する講習実施機関で基礎講習の申込みを完了してから受験申請してください。
- 貨物、旅客の試験の種類に応じた基礎講習を修了し、試験事務センターに修了証書の写し又は運行管理者講習手帳の写しを提出した段階で受験資格を満たすこととなります。
- 基礎講習が修了できなかった方、および試験の種類に応じた基礎講習の修了証書の写し又は運行管理者講習手帳の写しが指定の期日までに未提出の方は受験できません。
運行管理者試験の受験申請手続きの方法
運行管理者試験の受験申請手続きには、次の2つの方法があります。
- 新規受験申請
- 再受験申請
新規受験申請(電子申請)
運行管理者試験センターの運行管理者試験電子申請システムを利用して申し込む方法です。
※電子メールアドレスとスキャナ等が必要です。
新規受験申請については、こちらをご覧ください。
再受験申請
次の条件を満たす方は、再受験申請ができます。
・令和元年度第1回運行管理者試験以降に受験履歴がある
・氏名に変更がない
再受験申請についてはこちらをご覧ください。
運行管理者試験の受験に必要な書類
受験申請の方法と受験資格により必要な書類は異なります。
新規受験申請で必要な書類
実務経験1年以上
- 実務経験承認者に関する情報
「氏名」「勤務先名」「役職名」「電話番号」「メールアドレス」
※実務経験承認者から実務経験を承認するメールを送信してもらうため - 本人確認用書類(運転免許証、住民票、マイナンバーカードのいずれか1種類)
※マイナンバーの記載がある場合は、該当箇所を切り取るか、塗りつぶしてください。 - 顔写真(正面、帽子/サングラス/マスクなし、上三分身の6カ月以内に撮影されたもの)
基礎講習修了または修了予定
- 基礎講習修了証または運行管理者講習手帳(試験の種類に応じたもの)
- 本人確認用書類(運転免許証、住民票、マイナンバーカードのいずれか1種類)
※マイナンバーの記載がある場合は、該当箇所を切り取るか、塗りつぶしてください。 - 顔写真(正面、帽子/サングラス/マスクなし、上三分身の6カ月以内に撮影されたもの)
再受験申請で必要な書類
- 顔写真(正面、帽子/サングラス/マスクなし、上三分身の6カ月以内に撮影されたもの)
運行管理者試験に合格するには
運行管理者試験は年々難しくなっています。付け焼き刃的な対策では合格するのは困難です。
早目に試験対策に取り掛かることをお勧めします。

運行管理者試験について詳しく知りたい方は、運行管理者試験センターのホームページをご覧ください。