事故が発生した際の「事故の記録」は、貨物軽自動車運送事業者にとって法令上も実務上も非常に重要な義務です。
「事故の記録」にはその概要や原因、再発防止対策等を記録し、3年間保存しなければいけません。
以下に、目的・記録項目・保存方法などを詳しく整理しました。
軽貨物運送業の事故の記録の詳細
目的
- 事故の概要・原因・再発防止策を記録し、社内で3年間保存する義務があります
- 安全管理者が運転者台帳や業務記録と連携して管理することで、再発防止や監査対応に活用できます
記録項目
項目 | 内容例 |
---|---|
運転者氏名 | 佐藤太郎 |
車両番号 | 川崎 000 あ 1234 |
発生日時 | 令和7年5月10日 14:30 |
発生場所 | 川崎市〇〇区〇〇交差点付近 |
事故の当事者の氏名 | ※運転者以外の当事者の氏名 |
事故の概要 | 右折時に自転車と接触、軽傷 |
損害の程度 | 車両左前方に擦り傷、自転車破損 |
事故の原因 | 死角確認不足、速度超過気味 |
再発防止策 | 右折時の一時停止徹底、死角確認訓練の実施 |
保存方法
- 書面または電磁的方法(PC・スマホでOK)
- 保存期間:3年間
- 国交省の様式例を活用すると便利
(国土交通省『事故記録の様式例』)