貨物軽運送業向けNASVAの適性診断は安全運転への道しるべ

軽貨物の安全管理

独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)では、貨物軽運送業向けの適性診断を実施しています。

以下に、NASVAの適性診断について、診断の種類や手続き、診断内容、活用方法などを簡潔にまとめました。ご参考にしていただけましたら幸いです。

(参考資料:NASVA『安全運転への道しるべ 適性診断 貨物軽自動車運送事業版』)

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NASVAの適性診断の概要

  • 安全運転に必要な性格・認知・視覚機能等を心理・生理の両面から診断
  • 対象は貨物軽自動車運送業に従事するドライバー
  • 国土交通省令に基づき、特定の運転者は受診が義務付けられている
    (輸送安全規則 第10条第2項)
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NASVAの適性診断の種類と対象

NASVAでは、法令で義務付けられている適性診断と一般の適性診断を実施しています。

法令で義務付けられている適性診断
種類対象者手数料所要時間備考
初任診断初めて事業用車両に乗務する人¥4,800約1時間40分乗務前
適齢診断65歳以上¥4,800約1時間40分65歳到達後1年以内、その後3年毎
特定診断Ⅰ死傷事故・軽傷事故の特定条件に該当する人¥9,300約2時間事故後乗務前に受診
特定診断Ⅱ死傷事故歴が複数ある人¥29,900約5時間事故後乗務前に受診

一般の適性診断
種類対象者手数料所要時間備考
一般診断全ドライバー2,400円科学的測定で運転特性を把握
特別診断一般診断受診者10,300円精密測定+助言
カウンセリング付き定期診断一般診断受診者4,800円NASVAカウンセラーが振り返り支援
適性診断の流れ
  • 予約
    NASVAのHPより申し込み。
    利用者ID・パスワードの発行あり。
  • 受付
    事業者名・受診者確認
  • 診断
    判断動作・視覚機能・安全態度・危険感受性 などを測定
  • 結果通知・指導
    診断票と指導要領の発行。カウンセラーによる助言も実施

NASVAの適性診断の利用者・事業者の評価

  • 90%以上の運行管理者が「定期的な受診は事故防止に効果がある」と評価
  • カウンセリング付き診断は「普段気づけないクセの発見に有効」と好評
  • カウンセリング付き定期診断は「安全運転に役立つ」と97%以上の受診者が回答

運転者指導のポイント

  • 診断結果に基づく「指導要領」により、運行管理者は効果的なアドバイスが可能
  • 優れた点と注意すべき点がコメント・キーワードで整理されている

NASAVAの適性診断について詳細は、適性診断の案内リーフレット(貨物軽自動車運送事業者の方向け)をダウンロードしてご確認ください。
ダウンロードはこちらからできます。
NASVA『運転者適性診断の概要』