車輪脱落予兆検知装置の導入に対する補助金は、国土交通省の先進安全自動車(ASV)の導入に対する支援事業のうちの一つです。
『令和6年度補正予算被害者保護増進等事業費補助金 自動車運送事業の安全総合対策事業の部(先進安全自動車(ASV)の導入に対する支援)公募要領』をもとに分かりやすく整理してまとめてみました。
車輪脱落予兆検知装置導入補助金の概要
補助金の目的
自動車運送事業者が「車輪脱落予兆検知装置 (後付けのものに限る)」を導入することで、安全性の向上を図り、交通事故を防止することを目的としています。
補助対象事業者
- 中小企業の運送事業者
- 一般貸切旅客自動車運送事業者
- リース事業者
運送事業者については、行政処分歴がないことが条件とされています
補助対象車両
- 車両総重量8トン以上のトラック
- 乗車定員30人以上のバス
補助対象装置
車輪脱落予兆検知装置(後付けのものに限る)
※国交省認定品のみ
補助金額
事業者区分 | 補助率 | 上限額(1台あたり) |
---|---|---|
中小企業者等 | 1/2 | 50,000円 |
中小企業者以外 | 1/3 | 33,000円 |
※100円未満は切り捨て
申請期間
令和7年5月8日(木)10:00 ~ 令和8年1月30日(金)17:00
購入時期
令和6年4月1日~令和8年1月30日までに装置の購入・設置・支払いが完了していること
申請方法
補助金ホームページからPCで申請(スマホ・タブレットは非推奨)
必要書類(一部抜粋)
- 交付申請書兼実績報告書
- 経費使用明細書(Excel)
- 装置の領収書・納品書・設置写真
- 自動車検査証の写し
- 賃上げ表明書(優先採択希望者のみ) など
車輪脱落予兆検知装置導入補助金ホームページはこちら
> 被害者保護増進補助金『先進安全自動車(ASV)の導入に対する支援』
「車輪脱落予兆検知装置」とは
大型車両のタイヤが走行中に脱落する事故を未然に防ぐための安全支援装置です。トラックやバスなどの事業用自動車に後付けで装着されることが多いです。
以下のような仕組みで機能します。
仕組みと特徴
1. ナットの緩みを検知するセンサー
- ホイールのナットに専用のセンサー(ナットキャップセンサ)を取り付けます。
- ナットが一定角度(例:90度以上)緩むと、センサーが異常を検知。
2. 運転席への通知
- センサーからの信号を受信機が受け取り、運転席の表示器に音と光で警告を出します。
- 走行中でもドライバーが異常を即座に把握できるよう設計されています。
3. 簡単な取り付け
- 工具不要で装着できるタイプもあり、ドライバー自身で取り付け・取り外しが可能。
- USB Type-Cなどで電源供給できるため、汎用性が高いです。
なぜ必要なのか?
- 大型車のタイヤ脱落事故は、ナットの緩みや整備不良が原因で発生することが多く、重大な人身事故につながる可能性があります。
- 目視や打音による点検では見逃しやすいため、走行中に異常を検知できる装置が求められています。