ドライバー等安全教育訓練促進助成制度とは、トラックドライバー、安全運転管理者等の安全教育訓練の受講費用の一部を助成するというものです。
ドライバー等安全教育訓練促進助成制度について、トラック協会の資料を基に分かりやすくまとめてみました。
(出典:トラック協会『ドライバー等安全教育訓練促進助成制度のご案内(令和7年度版)』)
ドライバー等安全教育訓練促進助成制度(令和7年度版)
この制度は、トラック運送業界のドライバーや安全運転管理者を対象に、安全意識や運転技能の向上を目的とした研修を受講する際の費用を助成するものです。特に中小事業者にとって教育コストは大きな負担となるため、業界全体で安全教育を推進するために設けられています。
助成対象となる研修
助成の対象は、全国トラック協会(全ト協)が指定する研修のみです。大きく分けて二種類に分類されます。
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特別研修(別表1)
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例:初任ドライバー研修、一般ドライバー研修、添乗指導者養成研修など
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受講料に応じて助成額が設定されており、高額な研修ほど助成額も大きい
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一般研修(別表2)
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例:新人乗務員研修、事故防止乗務員研修など
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いずれも2日間研修(1泊2日)
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受講料に関わらず 一律10,000円が助成
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※別表に記載されていない研修は助成対象外となります。
手続きの流れ
研修を受け、助成金を受け取るまでの流れは次の通りです。
- Step1事前確認所属する都道府県トラック協会に連絡し、助成が受けられるか、人数枠があるかを確認する。
- Step2研修予約希望する研修施設に連絡し、日程を確認して予約。受講料は受講開始の7日前までに支払う。
- Step3助成金交付申込「助成申込書(様式1)」を作成し、都道府県トラック協会へ提出。
- Step4研修受講指定の研修を全カリキュラム修了する。
- Step5報告書提出研修終了後7日以内に、「実施報告書(様式2)」、修了証、領収書などを協会に提出。
- Step6助成金の交付協会による確認を経て、助成金が振り込まれる。
利用上の注意
制度を利用する際には、以下の点に注意が必要です。
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助成を受けられるのは、都道府県トラック協会の会員事業者に限られる
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予算や定員の制約により、助成を受けられない場合がある
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正当な理由なく研修を修了しなかった場合や、書類を期限内に提出しなかった場合は助成対象外
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予約のキャンセルに伴うキャンセル料は助成対象外(各研修施設の規定に従う)
研修施設について
全国各地の指定研修施設が対象です。例として、以下の施設があります。
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中部トラック総合研修センター(愛知県)
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埼玉県トラック総合教育センター(埼玉県)
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ドライビングアカデミー各地(北海道・宮城・栃木・群馬・神奈川・新潟・長野など)
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秋田モータースクール(秋田県)
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クレフィール湖東交通安全研修所(滋賀県)
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ドライビングアカデミー佐賀・MIYUKI(宮崎県) ほか
申請方法等については、所属の各都道府県トラック協会にお問い合わせください。
> 各都道府県トラック協会一覧
ドライバー等安全教育訓練促進助成金については、全日本トラック協会のホームページでご確認ください。
> 全日本トラック協会
